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2012.10.2 (火) - 10.6 (土)
幕張メッセ

    プレス・リリース
   
(2012年2月)
コネクテッドTV、2015年までにグローバルTV出荷数の大半を占める見込み

Futuresource Consultingの新レポートによれば、2011年に27%であったコネクテッドTVのグローバル出荷数シェアは、2015年までに80%を超える見込みである。市場をリードしているのは日本で、2011年総出荷数の59%にIP接続が標準機能として搭載されている。販売台数において、アメリカ・中国での普及率は29%、ヨーロッパでは24%となっている。

コネクテッドTVの需要が勢いを得ていることに応え、大手メーカーは、IP接続を標準機能としたTV製造を進めており、総生産数の60% ~ 80%を占めている。これに加え、Wi-Fi組み込みがTVに進化をもたらすと期待されており、インターネット接続が容易にできるよう、多くのプレミアムモデルにはこの機能が搭載されている。

グローバルにみて、先進国は飽和状態に向かっており、一般消費者向けTVの世界市場を牽引するのは新興国である。ブラジルでは40%、インドでは86%の成長率が期待されている。

今後、LED(発光ダイオード)TVの出荷が市場を占め、2015年までに90%のグローバルシェアとなる見込み。LCD(液晶)・PDP(プラズマ)・CRT(ブラウン管)といったディスプレイ技術は低迷すると思われる。一方、現在スマートフォンに利用されているOLED(有機EL)は、2015年までのTV開発の上で欠かせない技術となるであろう。マーケットリーダーであるSamsungとLGは、既に今年OLEDの新機種を発表予定である。

モデル数の増加と価格の低下が、グローバルな3DTV出荷数増につながってきている。2011年の総出荷数は1600万台となる見込み。2015年のマーケットシェアは50%と予測。 3DTV市場成長の主要因の一つとして、高性能な機種にアップグレードの際、3D機能搭載に気付かずに商品を購入しているケースが多いことがあげられる。

(2012年1月)
教育関連PC出荷数28%の伸びへ

London, 2012年1月5日- Futuresource Consultingは、K-12(幼稚園Kindergartenから高校卒業までの13年間の教育期間) におけるPC市場の展望に焦点を絞った戦略的研究レポートを発刊。教育関連PC出荷数 2011年〜2016年複合年間成長率(CAGR)を28%としている。

世界のPC市場は伸び悩んでおり、企業や一般消費者向けPCで収益を維持することは困難になってきている。しかしながら、教育界はこれに反し、ベンダーや部品サプライヤーに新しいビジネスチャンスが訪れている。

「教育がグローバルに大きく変わろうとしていることは明白である。この変化の核となっているのは、学習ツール としてのICT導入である。」と、コンバージェンス & ニューテクノロジー コンサルタントのMike Fisherは語る。「個人のペースに合わせたより充実した学習環境を提供できることから、多くの政府が、授業へのICT導入に注目しており、1:1の学 習プログラム徹底に取り組んでゆく方針を打ち出してきている。教育投資が選挙での勝因につながることに加え、商品の低価格化・カスタマイズ化の流れにある ことからも著しい需要増が望まれている。全世界の14億人に及ぶ生徒と教師数を合わせた市場は、ベンダーにとってはまたとないビジネスチャンスと言え る。」

ハードウェアに加え、コンテンツと配信インフラは、ICT導入を効果的に成功させるための重要な鍵を握ってい ることから、電気通信事業者が教育関連の技術開発により深く関わってきている。デバイスのネットワーク接続やハードウェア及びコンテンツ提供のための資金 援助など、多方面での連携が図られている。企業が協力を惜しまない背景には、IT依存の生徒数増が長期的にはコンテンツ消費増につながるという思わくがあ る。結果的に、電気通信業界は、民間からの重要な資金源であり、今後もこの位置付けは変わらないと思われる。

Futuresourceの調べによれば、全世界の教育PC出荷台数は、中・南米での活発な市場の動きから、2011年には1,100万台を超えた。

「昨年は、国を挙げての大プロジェクトがいくつか展開された。アルゼンチンでは、Conectar Igualdadプロジェクトが2011年半ばで第2段階の目標に達し、120万台のデバイスが全国に配置された。最終段階への準備も整ってきており、 2012年も前年に類似した数字が見込まれている。国境を越えたウルグアイでは、Plan Ceibalプロジェクトが展開され、小学校(primary school)でのICT普及率は100%である。中・高等学校(secondary school)での普及率も2012年にはほぼ100%となる予定である。」

2012年以降、複数の政府入札が期待されており、多くの地域での大幅な販売増が予測されている。全世界の出 荷数は、2012年には1,200万台に近づき、2016年までには4,000万台を超えると思われる。しかしながら、実際の利用数での2016年グロー バル普及率は依然8%を下回る見込みである。

市場参入に際しては、購買等の意思決定を誰が行うかという各国の権力階層を見極めた上での戦略を練る必要がある。

「10年以上にわたり教育市場の調査を行ってきているが、地域の経済発展と学校への投資との間には相関関係が 殆ど無いことが明らかである。」と、市場アナリストのJoe Muganは語る。「ICT導入の鍵を握るのは政府の支援である。有権者の支持固めといった意図からも教育支援は推進されている。しかしながら、ドイツや 日本といった多くの経済大国は、伝統的な教え方を重視しており、その結果、学校でのICT導入は相対的に低いレベルに留まっている。ICT導入に意欲的な のは他の地域で、今年注目すべきは、トルコ・タイ・中近東などである。これらの国々では、数十億ドル規模の入札が始まると思われる。」

「ICT導入の進捗状況は、各国の意思決定の複雑さにより異なる。広域にわたるICT導入を迅速かつ容易に推 し進めることができるのは、中央政府で予算が組まれる場合だと言えよう。しかしながら、政府の体制がどうあろうとも、適切なターゲットに適切なタイミング で焦点を絞り、国柄に適した戦略で臨めば、ベンダーは大きなチャンスを手に入れることになろう。政府が一旦教育への投資を決定すれば、迅速なる履行、莫大 なる出資が期待される。くれぐれもチャンスを見逃さないことである。」


マルチプル・プラットフォームによる写真共有の一般化
Futuresource Consultingが英国と米国で行った撮影と写真共有に関するトレンド調査では、2カ国間でのカメラの所有・利用状況の類似点が目を引く。

英・米において18歳以上を対象に、撮影デバイス及び写真の保存・共有手段に関し2,000件に渡るオンライン調査を実施。

この結果、特に英国において、18〜34歳の消費者は、他のどの年齢層よりも、カメラ付き携帯電話で撮影を 行っていることが明らかになった。TwitterやFacebookといったソーシャルネットワーキングサイトを利用し簡単にイメージを共有し、スマート フォンやタブレットなどの接続デバイスからアクセスできるという利便性が評価されている。

カメラ付き携帯電話の利用が一番低いのは、55歳以上の人たちで、撮影には従来のデジタルカメラを利用している。

英・米両国の回答者の約80%が、家族や友人と一部または全ての写真を共有している。

写真を共有する手段として最も多かったのは、「実際にカメラを使って見せる」で、英国では38%、米国では 35%であった。次に「E-mailで送信する」が英国では26%、米国では34%。3番目に多かったのは、英国では「ノートパソコンやネットブックPC を使って見せる」に対し、米国では「デスクトップPCを使用する」傾向にあることがわかった。

英・米の回答者の約60%は、イメージの保存・共有・印刷にウェブサイトを利用している。最も人気のサイトはFacebookで、利用者の多くは女性である。英国ではFlickr、米国ではSnapfishが第2位につけている。

ここ数ヶ月のDropboxやGoogle+の利用数急増には目を見張るものがある。これは、Google+が2011年夏に紹介されたことによる一時的な動きかもしれない。

米国ではいわゆる「silver surfers(白髪のネットサーファー)」の動きが活発で、ウエブサイト利用者の30%以上が55歳以上である。これに対し英国では19%となってい る。55歳以上の人たちが最も好んで利用しているのは、Kodak GalleryとSnapfishである。

これらのオンラインサービスには1,000億枚以上の写真が保存されており、フォトブック購入者の内75% は、12ヶ月以内の再購入を検討している。この調査結果から、フォトブック市場には、効果的なCRM戦略(顧客との良好な関係構築)による増収の可能性が 秘められていると言える。購入を促す動機付けを与えることで新規顧客を捕らえることも重要な戦略の一つで、各社は、写真を印刷する傾向にある高年齢層に焦 点を絞り、テレビや新聞媒体を通して「想い出保存」をコンセプトとした販促キャンペーンを構築している。


(2011年12月)
2011年オンラインビデオ売上高は、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ合算で30億ドルを超える見通し

Futuresource Consultingの新レポートでは、2011年のアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ合算の有料・無料(合法)作品のオンラインビデオ視聴数は7700億ビューを超えると予測している。
アクセシビリティと使いやすさの向上が、2010年の6400億ビューから数字を伸ばした要因となったと言えよう。現在市場を独占しているのはアメリカである。
「この4カ国の2011年オンラインビデオ視聴数は前年比20%増の勢いで伸びており、売上高は30億ドルを超える見通しである。」と、シニアアナリストのMai Hoangは語る。「動画購入やレンタルも歳入の一部ではあるが、大半を占めているのはアメリカ市場で、Netflixの会員向けストリーミングサービスが主たる収入となっている。4カ国合算での売上高は、2015年までに70億ドルに近づくと予測する。」
有料での利用は伸びてはいるものの、無料視聴と比較すると、依然多くの国においてその割合は低い。また、pay TV・無料映画配信・TV番組等、他の視聴形態との厳しい競合は避けられないであろう。
ヨーロッパにおいては、アメリカのNetfilxに似た会員向けストリーミングサービスが地域ごとに始まり売上高を伸ばすと予測される。このサービスは、新規参入企業よりも、Youtube ・Apple・Netflixといった既存のサービスプロバイダによって牽引されると思われる。
今後、広告料に支えられたサービス提供が大きな役割を担い、オンラインビデオの販売・レンタル・会員制の枠を超えた収入の可能性が考えられる。
「ブランド各社がオンラインビデオ配信サービスの可能性に注目し始めたのはごく最近のことである。広告主は、TV向けに作られたコンテンツを再活用するのではなく、オンライン向けのコンテンツを開発、改良してきており、2011年の広告料による収入は前年比50%増が見込まれている。ターゲットをうまく絞った広告は消費者に受け入れられやすい。」とHoangは語る。
特にYouTubeはオンライン広告の可能性に着目しており、見たくない広告は中断できるという選択肢をも視聴者に与え、広告連動型サービスに消費者の興味を引きつけておくことに余念がない。広告料は人気度が反映する料金設定となっており、中断数が少ないほど料金は安くなる。視聴者が興味を引くターゲットを絞った広告を提供することにより、配信サービスをより魅力的にする動機付けを広告主に与えているわけである。
「変容を遂げるモバイルデバイスとオンラインビデオ市場は切り離せない。Android携帯の人気に強く後押しされたスマートフォンの2011年全世界販売台数は4.5億台を上回る見込みである。主にアプリの開発とその利用者数の伸びに牽引されたこの販売増のうねりは、スマートフォンを重要なコンテンツ配信プラットフォームとして位置付け、今ではサービスプロバイダのマルチプラットフォーム戦略には欠かせない要因である。」
「タブレットPCは、スマートフォンにもまして急成長と進化を遂げてきており、コンテンツホルダー、放送局、ハードウェアメーカーは、多くの可能性を秘めたオンラインビデオ市場に大きな関心を寄せている。」


ロシアのホームビデオ市場を活性化するデジタルサービス

Futuresource Consultingの調べによれば、オンラインビデオの高成長はロシアのホームビデオ市場全体に著しい影響を及ぼしている。デジタル視聴に牽引され2011年の市場の伸びは1000%となる見込である。

市場アナリストのFiona Hoyは、「デジタルサービスは始まったばかりであるが、衰退傾向にあるディスクの損失を相殺し、市場の活性化に拍車を掛けると期待されている。」と語る。

「オンラインでのビデオ視聴を望む人の数は増え続けており、2011年には1000億ビューが予測されてい る。有料のオンラインビデオは非常に有益なビジネスチャンスである。会員向けサービスを主な収入源としたオンラインでの売上げが、2015年までにはホー ムビデオ総売上高の30%以上を占めると予測している。」

ロシアのビデオ市場は全体的にまとまりがない。より確立した市場であるヨーロッパと同様、ディスクの販売は衰退する傾向にある一方、海賊版は広域に出回っており深刻な問題となっている。

主に複製が困難だという理由で、3Dビデオ市場への関心は比較的高い。

「3D対応ハードウェアと3D作品をセットにしての販促は好評で、3D Blu-rayビデオの卸売りの70%程度を占めている。3D Blu-rayコンボパックの需要も伸びており、消費者は70%~100%のプレミアム料金に抵抗を感じていない。」

主に3D作品の影響で、映画館の興行収入も2010年には37%の成長を見せた。チケット代は高くなっており、将来に向けた継続的な設備投資の必要性に目が向けられている。一桁台に留まると思われるが、2015年までは右肩上がりの伸びが予測されている。

ブロードバンドの高速化と普及率が鍵を握るデジタルサービスでは、ケーブルプロバイダによる継続的投資が、増 収の大きな可能性を生み出してきている。2015年には54%の家庭へのアクセスが見込まれており、これは2011年から約60%の伸びとなる。平均ダウ ンロード速度は、2011年の2.9Mbpsから2015年には10Mbpsに近づくと思われる。

ブロードバンドの高速化と接続性は、マルチプラットフォーム利用の更なる可能性へとつながり、多くのオンラインプロバイダが接続デバイス対応のサービスを積極的に打ち出してきている。

「ロシアの消費者調査によれば、パソコンでは無料視聴を好むが、同じコンテンツでも家庭の大型スクリーンで視聴可能となれば料金を支払うという結果が出ている。ハリウッドのスタジオにとっては、有料オンラインビデオサービスで増収を図る大きなビジネスチャンスと言える。」

「大手家電メーカーは、接続デバイスを利用したオンラインビデオの増収に着目しており、オンラインコンテンツ に直接アクセスできるマルチプラットフォームの提供に余念がない。ここ5年におけるスマートフォンなどのパーソナルデバイスやコネクテッドTVは著しい成 長を遂げると予測される。オンラインビデオとマルチプラットフォームを統合したビジネス投資は、メーカー並びにコンテンツプロバイダ、そして消費者にとっ て価値あるものである。」


(2011年11月)

TVを見ながらのデジタルデバイス利用者は50%

Futuresource Consultingが実施した 最新‘Living with Digital’消費者調査によれば、約50%の人たちが自宅でTVを見ながら他のデジタルデバイスを利用している。その主な理由としては、退屈を紛らわす、手持ちぶたさ、友人と連絡を取り合う為、等。10%の人は、番組に参加している気分になると答えており、エキストラの楽しみを与えるデバイスとしての特徴を示している。TVとデバイスの同時利用は、若年層に多く見られる。
今回の‘Living with Digital’消費者調査は、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツで、12歳から65+歳の2,600人以上を対象に実施。デジタルエンターテイメントの楽しみ方や使い方を6ヶ月前の傾向と比較している。
調査結果によれば、57%の人がオンラインで動画を視聴しており、その内約4人に1人が頻繁ではないがスマートフォンで視聴している。オンラインの動画視聴では、依然デスクトップPC利用者がわずかにラップトップ利用者を上回っている。
過去6ヶ月に渡りオンラインで動画を視聴している人の数は、調査を実施した全4カ国において増えている。より幅広いジャンルに渡る魅力的なコンテンツの充実と好きな時に視聴可能という要因がこの背景にある。依然80%以上の人はコンテンツを無料で楽しんでおり、この内約40%は、今後有料サービスを利用するかもしれないと答えている。有料サービスを既に利用している3人に2人以上は映画鑑賞に出費している。
ディスク購入に関しては、60%の人が依然DVDを、19%がBlu-rayを購入している。調査対象国の内DVDを最も多く購入しているのはイギリス居住者で、過去6ヶ月で1人平均6.5枚となっている。Blu-rayに関しては、アメリカがリードしており、過去6ヶ月で1人平均5.75枚を購入している。
6ヶ月前と比較すると、ドイツとフランスにおいては、Blu-rayディスク購入者の数が増えており、41%の人が6ヶ月前よりも多くの作品を購入している。
(TV・PC・携帯電話でのデジタルエンターテイメントの楽しみ方や利用状況に着目した‘Living with Digital’は、Futuresource Consultingが継続的に行ってきている独立調査プログラムで、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツにおいて毎回2,500人以上を対象に実施しています。)


Futuresource White Paper: Health of the Global CE Industry

Futuresource ConsultingがCEATEC JAPAN 2011のオフィシャルコンファレンスのインターナショナルビジネスセッションで行ったセッションの概要を取りまとめました。(PDFダウンロードのみです) Health of the Global CE Industry


(2011年10月)
CEATEC JAPAN 2011 Report

Futuresource Consulting は、長年に渡りCEATEC JAPANに来場しているが、2011年はナレッジパートナーとして初めて公式に参与した記念すべき年となった。
2011年の来場者総数は172,137名と、昨年より若干減ってはいるものの、CEATEC JAPANは、消費者向け技術・製品、コミュニケーション、ロボット工学、主要産業プロジェクトやコンセプトに重きを置いたイベントとして、キーテクノロジーや新製品の発表では世界に名立たるエレクトロニクス トレードショーと言える。
昨年は3Dがセンターステージを飾ったが、CEATEC JAPAN 2011では、メガピクセルや3D、ネットワーク接続機能の実体験に加え、今年初旬に日本が見舞われた自然災害(ひいては原子力災害)や世界的に厳しい経済情勢が反映されており、環境やエネルギーコスト削減により強い関心が向けられた。エネルギー節約、低炭素社会構築、また災害時の備えを目的とした優れたアイデアや施策が目を引き、これらの展示では共通して太陽エネルギーの活用が提案されていた。
環境問題は、エレクトロニクスやその関連業界のトレードショーにおいては目新しいテーマとは言えないが、CEATEC JAPANでの焦点の絞り方とその構想の打ち出し方には一歩踏み出したものがあった。主要企業の大半が、クリーンで再生可能なエネルギー製品やそのコンセプトを紹介していた。
日産のスマートハウス、パナソニックのサステイナブル スマートタウン構想がこの例で、燃料費削減対策に加え、災害に備えた電力自給策、そして低炭素で地球に優しい燃料への転換など、大規模なクリーンエネルギー管理技術が紹介された。
「リーフ to ホーム」システムと称された日産のスマートハウスは、天災などによる停電時に、電気自動車日産リーフの蓄電能力で一般家庭の約2日間の電力を供給できる。同様の提案は、三菱やトヨタからもなされている。
CEATEC JAPAN 2011では、家庭から車そして携帯電話にいたるまで、電力の源としての太陽光の紹介が目を引いた。
NTT DoCoMoは、日本人の放射能に対する高い関心に答え、公式見解に頼らず放射能レベルを個人で測定できる携帯ケースを発表した。
企業の社会的責任の観点からは、自立動作・介護支援を目的に開発された「ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)福祉用」をIntel とCyberdyneが共同展示していた。Cyberdyneの最高経営責任者である山海嘉之教授によれば、HALはロボット工学だけではなく、神経科学、社会学、生物学に基づいて設計されている。また、ゲームコントロールとしての可能性にも触れられていた。
社会的責任を意識した展示に加え、CEATEC JAPAN 2011では、タブレットPC・Ultra HD・3DやSONY PS Vitaといった興味深い製品も紹介されていた。
昨今、タブレットPCを取り扱っていない家電メーカーは皆無と言っていいほどで、各機種の特徴を識別するのはより困難になってきている。特にAndroidタブレットのプラットフォームとコンテンツにはその違いを見出せない。メーカーはスタイルやサイズ、処理能力やネットワークの接続性で差をつけようとしている。東芝のAndroidタブレットは、スリムで軽量なデザインに加えその性能で関心を引いていた。ベルリンのIFAで発表されたAT200とは異なりAT700は日本市場向けで、REGZAインターネットTVとのリンク、WiFi仕様で、例えば寝室や書斎・台所などでのもう一台のTVとして位置付けられる。
CEATEC JAPAN 2011では、SONYのタブレットにも人気が集まっていた。AndroidタブレットSは、平面に置いた際に人に優しい視聴角度となるユニークな涙型デザインである。
IFAではSharpが8k4kディスプレイを発表してはいたが、4k(2012年予定)と8k(2020年予定)のサービスがNHKによって既に発表されている日本市場 だけありUltra HDは話題の的であった。2012年には、標準HDTVの16倍の解像度をもつモデルがNHKの4kコンテンツサービス開始に合わせ発表される予定である。
昨年と比べ、ホーム3Dへの関心は静まってはいたものの、3Dに関しては3つの展示が脚光を浴びていた。
その一つは以前から話題を呼んでいた東芝のグラスレス(裸眼)3DTV発売予定の詳細で、一部オフレコの情報もあった。4k2k 55型モデルはHDモデルの4倍の解像度を誇り、日本では12月中旬に90万円前後(約US$12,000)で発売予定である。高価格ではあるが、価格が下がれば現行のメガネ使用モデルの売り上げに影響を及ぼすことは必須で、グラスレスTVの値下げを待つという動きにも注目が集まる。
3Dラップトップでは、SONY が2D VAIOに取り付ければ裸眼で3Dが楽しめる3Dクリップオンスクリーンを紹介していた。3Dイメージを作り上げるレンチキュラー技術が使われている。優れているのは顔認識技術を利用している点で、VAIOの内蔵カメラで利用者の動きを捉え、どの角度からも一様に3Dイメージを作り上げる。これは、年初に東芝がQosimoラップトップで発表した技術に類似している。
また、SONYの3DヘッドマウントディスプレイHMZ-T1も好評であった。2 x 0.7型のHDディスプレイが、仮想画面サイズ750型相当、仮想視聴距離約20mの劇場体験を実現している。今日まで、多くの消費者はパーソナルなホームシネマ体験を望んでいないのではないか、(例えば公共の場において)装着時に周りで何が起こっているかわからないことに不安を覚えるのではないか、もしくはその両方が(MyVuのような)ビデオアイウエアの限られた業績の原因になっているのではないかと考えられてきている。ただ明らかなことは、SONY HMZ-T1と同様の品質、またSONYに匹敵する宣伝力・販売力に支えられた製品が市場には出回っていないということである。販売価格は6万円弱の予定。
もう一つの人気商品はSONYのPS Vitaであった。PS Vitaは3Gと有機ELマルチスクリーンでバージョンアップされたPSPで、2011年12月に日本、2012年初旬にはアメリカとヨーロッパでの販売が予定されている。携帯電話でのゲーム体験とは一線を引いており(少なくともここしばらくの間は…)、5インチのPS Vitaの処理能力と画像品質はPS3に迫る(!!) また、「キルゾーンKillzone」「ワイプアウト Wipeout」といったPSタイトルも魅力である。


(2011年9月)

固定ブロードバンド市場

ラップトップやPC、インターネットTV、ゲーム機、Blu-rayプレーヤーといった各種デバイスを使ってデジタルコンテンツを楽しんでいる家庭が増え続けていることが、より高速の固定ブロードバンド接続率の伸びにつながっている。また、Wi-Fiに接続可能なタブレットやスマートフォンも固定ブロードバンド市場に少なからず影響を及ぼしていると言えよう。政府の投資により、ブロードバンドの接続率及び回線速度は全世界的に伸び続けている。特に新興国での成長率には目を見張るものがある。
家庭でのブロードバンド接続数においては、アジア太平洋諸国の接続数がその大半を占め、市場をリードする中国では、2011年末に1億5千万の加入件数が見込まれている。一方、インドでの普及は大変遅いペースである。これはインド政府が3Gモバイルネットワークの競売に力を注いでいるからで、インドにおける現在の普及率はおよそ6%と大変低く、市場に何らかの影響を及ぼすとは考え難い数字である。長期的に見ても固定ブロードバンドの普及は不透明な状況にあると言えよう。Futuresource Consultingは、インドの2015年末の普及率を12%と予測している。しかしながら、インドでは、モバイルインターターネットは強い伸びを見せており、今後もこの傾向が続くと思われる。
西ヨーロッパでは、殆どの国の普及率が極限に近づいてきており、70%~90%といった状況である。2011年のドイツ、イタリア、スペインの成長率は最高レベルの伸びになると見込まれているが、その伸び率自体は数パーセントに留まる。北アメリカでも多くの家庭で接続されており、アメリカでは70%強、カナダでは80%程度の普及率である。
ブロードバンドの回線速度では、韓国と日本が市場をリードしており、平均ダウンロード速度は約32Mb/s。2010年末には30Mb/sを誇っていた。2000年に入ってからの政府とサービスプロバイダーによる投資がこの業績を築き上げる引き金となった。ヨーロッパでは、オランダが最高速で10Mb/s。ベルギー、フランス、スウェーデンがその後に続く。アメリカでは昨年の平均速度が5Mb/sで、英国に続く。
今後、先進国においては、回線の速度がインターネット サービス プロバイダーの市場競争を激化させる要因となり、ファイバー オプティック技術に基づくインターネット通信への投資が各国政府の主要課題となるでろう。


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